最新のWindowsUpdate情報はコチラ

【不具合情報】Windows 11アップグレード後に有線ネットワークが切断される不具合が発生中

Windows Update

Windows 11のアップグレード後にC:\Windows\dot3svcフォルダー、特にPolicies配下が空になる不具合が報告されています。
このフォルダーには802.1X有線LAN認証プロファイルが格納されており、削除されるとPCがネットワーク認証できなくなるため、企業ネットワークを中心に深刻な影響が出ています。

 

不具合の概要

インプレースアップグレード後に、以下のフォルダーが空になる、または消失するケースが確認されています。

C:\Windows\dot3svc\Policies

このフォルダーには、グループポリシーで配布された802.1X有線認証プロファイルが保存されています。
削除されるとWired AutoConfig(dot3svc)サービスが認証に必要な情報を読み込めず、ネットワークに接続できなくなるという問題が発生します。

 

発生が報告されているバージョン

  • Windows 11 23H2 → 24H2
  • Windows 11 23H2 → 25H2
  • 過去にはWindows 10 → Windows 11でも類似の事例あり

共通点として、いずれもインプレースアップグレードで発生しており、802.1XプロファイルをGPOで配布している環境で特に再現性が高いとされています。

 

技術的背景

項目内容
サービス名Wired AutoConfig(dot3svc)
フォルダーC:\Windows\dot3svc\Policies
格納内容802.1X有線LAN認証プロファイル(GPO配布)
消失時の影響PCがスイッチに対して認証できず、ネットワークから遮断される

特にEAP-TLS(証明書ベース認証)を利用している企業環境では、認証プロファイルの消失により即座にネットワークから切断されるため、業務継続に大きな影響が出ます。

 

影響範囲

  • 802.1X有線認証を利用している企業ネットワーク
  • EAP-TLS(証明書認証)環境
  • PKI(AD CS)を利用した証明書配布環境
  • 802.1Xを強制するL2スイッチ(Cisco / Aruba / Juniperなど)

ネットワークに接続できないため、GPOの再取得も不可能となり、管理者が物理的に端末へアクセスしないと復旧できないケースもあります。

 

現時点で確認されている対処法

現時点で有効とされているワークアラウンドは以下の方法です。

802.1Xを強制しないポートに接続し、GPOを再適用する

  1. 802.1X認証を強制しないVLANまたはポートにPCを接続する
  2. gpupdate /forceを実行する
  3. dot3svc\Policiesフォルダーが再生成されることを確認する
  4. 元の802.1Xポートに戻す

現状、これ以外の確実な復旧方法は確認されていません。

hiro
hiro

この不具合の厄介な点は、プロファイル消失によって「管理者権限でのログイン」すら危うくなる点です(ドメインログインのキャッシュが切れている場合)。
私の検証では、以下のコマンドでサービスを再起動するだけでは復旧しませんでした。
net stop dot3svc && net start dot3svc
やはり、物理的なフォルダー再生成(GPOの再読み込み)が必須となるようです。

 

検証ポイント

  • アップグレード前後でdot3svcフォルダーの差分を比較
  • GPOの802.1X設定がレジストリに残っているか確認
  • イベントビューア(Wired-AutoConfig/Operational)のログ確認
  • 証明書ストア(LocalMachine\My)の変化
  • SetupDiagによるアップグレード処理の確認

 

Microsoftの対応状況

2026年3月時点では、Microsoftの公式ドキメントやWindows Release Healthに本件は掲載されていません。
一方で、国内外のコミュニティでは同様の報告が増えており、今後の累積更新プログラムで修正される可能性があります。

 

まとめ

  • Windows 11のアップグレードでdot3svcフォルダーが削除される不具合が発生中
  • 802.1X認証を利用する企業ネットワークで深刻な影響
  • 現時点の対処法は「802.1X非強制ポートでGPOを再適用」
  • 大規模展開前には事前検証が必須
hiro
hiro

企業ネットワークを運用している環境では、アップグレード計画に本件を考慮し、事前の検証とリスク評価を行うことを強く推奨します。

タイトルとURLをコピーしました